《MUMEI》

「ただ触ってるだけなのに…ねぇ?」


俊彦は、相変わらず胸を触りながら、私の顔を覗き込んだ。


「じゃあ、こっちも、もらうね」


「ヤッ…」


俊彦が私のキャミソールの中に手を入れてきた。


今日の私の服装は、キャミソールと半袖の上着のアンサンブルで、ブラの肩ヒモは外してあった。


「ラッキー」


「ヤだったら…」


俊彦の手によって、胸があらわになり、私はますます赤くなった。


「どうして? 赤ちゃんなら、ここ、昼間でも吸い付くだろ?」


俊彦が、胸の突起を指で押すから、私はビクンと震えた。


「とっ、俊彦、赤ちゃんじゃないし、私…出ないも…ん」


「でも、美味しいよ?」


「アッ…」


俊彦は、本当に、赤ちゃんのように私の胸の突起を口に含み、何かを搾り取るように、吸い始めた。


「ヤンッ…」


私は身をよじったり、足をバタバタさせるが、俊彦は全く動かない。


「ヤ…ッ…俊彦ッ…」


(恥ずかしいよぅ…)


抵抗する私の声と、吸い付いている俊彦の音だけが、『シューズクラブ』の事務所に響く。


普段よく知っている場所なだけに、私の羞恥心はより一層増していた。

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