《MUMEI》 カニ雑炊「こんな時間に どうやって帰るつもり?明日 送るから、今日は 泊まっていきなさい。」 「え、でも…」 「ねぇ、お腹空いてない?」 哀ちゃんの代わりに、お腹が 答えた。 …ぐうぅぅ〜! 真っ赤になる 哀ちゃん。 「よし、俺 何か作るわ〜、待ってて。」 「あ。私も手伝います。」 「あ、い〜の、い〜の、座ってて。」 俺は 冷蔵庫から、冷凍してたご飯と玉子を取り出した。あと カニ缶を用意した。 俺は 慣れた手つきで、カニ雑炊を作った。 「おっまたせ〜♪」 「さ、食べよう。」 哀ちゃんは マジマジと 俺を見つめて 「鶴野さんて、料理も 出来るんですね。」と 呟いた。 「だって 俺、食事当番してたからね。」 前へ |次へ |
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