《MUMEI》
カニ雑炊
「こんな時間に どうやって帰るつもり?明日 送るから、今日は 泊まっていきなさい。」

「え、でも…」

「ねぇ、お腹空いてない?」


哀ちゃんの代わりに、お腹が 答えた。
…ぐうぅぅ〜!

真っ赤になる 哀ちゃん。


「よし、俺 何か作るわ〜、待ってて。」


「あ。私も手伝います。」


「あ、い〜の、い〜の、座ってて。」


俺は 冷蔵庫から、冷凍してたご飯と玉子を取り出した。あと カニ缶を用意した。


俺は 慣れた手つきで、カニ雑炊を作った。

「おっまたせ〜♪」

「さ、食べよう。」


哀ちゃんは マジマジと 俺を見つめて

「鶴野さんて、料理も 出来るんですね。」と 呟いた。


「だって 俺、食事当番してたからね。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫