《MUMEI》
ラブラブ旅行
そんな私に、俊彦は『そのうち慣れるよ』と言い、更に、『まだイチャイチャが足りないのかな?』と、少し悩んでいた。


その結果…


『今年はお盆は休み! それぞれイチャイチャすること!』


恥ずかしげもなく、俊彦は『シューズクラブ』の店員達に、そう告げた。


そして、私達。


正確には、和馬と琴子夫婦と、孝太と麗子さんを含めた六人は、俊彦曰く『イチャイチャ』するために、明日馬さん所有の別荘に来ていた。


…プール付きと聞いた途端に、俊彦は行く事を私に内緒で決めてしまっていた。

部屋割は、当然のように、和馬と琴子・孝太と麗子さん・私と俊彦となっていた。


そして、部屋に入った俊彦は、私に『全室防音完璧だって』と言ってニヤリと笑った。


「そ、それより、プール行こう」


私は、話をそらし、水着を持って部屋を出ようとした。


幸い、女性陣が使うようにと、専用の更衣室がプールの近くにあった。


「…楽しみにしてるね」


「う…」


私は、今日、初めて俊彦が私の誕生日にプレゼントしてくれた水着を着るのだ。

俊彦が以前言ったように、色は可愛いパステルピンクだったのだが…


問題は、デザインだった

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫