《MUMEI》

「確実に1本決めましょう!!」


(そう…ゆっくりでいい。)


「あいつセンター向きだな。」


「椎名ですか?まぁあいつは自分が後がまとして育てましたからね。」


「ああ。どうりで。」


峰田から椎名へのパス…


「椎名来てる!!」


「え?」


「いただき!!」


(桜井!!)


「一人だ!!」


「行かせんな!!追え!!」


カットされた椎名、峰田に加えユキヒロも追う。


(何で!?何でドリブルしながら走ってんのに…)


「独走だ!!そのまま行け!!」


(何でドリブルしながら走ってんのに俺たちよりはぇ〜んだよ!?)


「キーパー勝負!!村木!!止めろ!!」


独走状態の桜井…


そのままランニングシュートへ。


「ナイッシュー!!」


(…)


「ランニングシュート…」


いくらセンスがあるとは言っても、村木はハンドボール経験が浅い。


不規則なランニングシュートへの対応は出来ていなかった。


「あいつ…」


(何てスピードしてる…僕よりも早いな。)


クロは速攻を武器とする選手。


瞬発力と足の早さには自信があったが、そのプレーで桜井には劣っていることに気付いた。


「まぁあいつらの反応が遅れたのもあるけど…」


でも認めたくはなかった。


「あと27点か。」


後半開始50秒。


13対9。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫