《MUMEI》

「ぁっ……はあっ………、んぁ…… ――はっ……」



長沢を握りしめながら――――イッた。



キモチ良すぎて殆ど俺からはしてあげられなかった。




先を口に含んでは抑えきれない衝動が全身を駆け抜け、とてもじゃないが同じ事を返せなかった。


つか大き過ぎてちょっとだけでも顎が疲れちゃって…


すると長沢は俺の方に向いてきた。

つか唇が変に光っていて…、しかし俺と目線を合わせながら唇をペロリと一周させた。

「ゴメン、俺ばっ……」



その先の台詞は長沢の笑顔とキスで抑え込まれてしまった。


「…ンン、…チュ……――――ンはぁ……ンッ」




長沢が舌を吸えば同じく返し、歯列を辿れば同じ様に返した。


始め、生臭さを感じそれは俺が出したものだって分かったけど…不思議な位気にならなかった。


髪を指先でまさぐり背中をせわしなく辿る。



ずっとずっとキスしていたくて、もっともっとして欲しくて角度を変え、離れる都度俺から長沢を求め、引き寄せた。




ふと唇が大きく離れ指先で唇を拭われた。


「聖…、俺もう限界、――――、聖の中に入りたい」




「――――ぅん…、
きて…―――――」





――そして再び、磁石同士が自然に引き寄せられる様に、唇が深く重なりあった。


きつく俺は長沢にしがみつき、長沢は俺を全身が軋む程に抱きしめた。




再び脚を広げられ、指や口でそこを性急にほぐされた。




昨日自分でも指を入れたから分かる…
あっという間に柔らかくなったそこを数本の指が出入りし、俺の躰は受け入れる為の躰にすっかり切り替えられてしまった。



俺の頬を撫で、再び唇が重なる。




長沢の腰に脚を絡ます様促され俺はそれに従った。



熱い先がゆっくりと俺の中に沈んでくる。


「―――聖、好きだよ、好きだ…好きだ…」



「…ッ…――はぁ…――俺も…、長沢が…
好き…―――― 」

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