《MUMEI》
大歓迎
ひなたが

歓声をあげたのは

その数分後の事である。

「キャ〜〜〜〜♪」

いやはや

本当に

驚いた‥。

父も母も

反発どころか

むしろ

大歓迎

といった感じなのである。

「本当にいいのか?」

私の問いに

母が頷いた。

「ひなたちゃん可愛いもの♪」

ああ‥

どうやら

私は

母に似たらしい‥。

今頃

気付くとはな──。

「ねぇ苺っ、いつ結婚する?」

「!?」

な‥

何を言っているんだ

お前は‥っ。

そんな私を見て

両親は

何故か

嬉しそうだ。

私は

苦笑しつつも

陽の光に包まれたように

暖かく

幸せな気持ちがしていた──。

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