《MUMEI》 恋苺恋というものを 長らく 私は 知らなかった。 ひなた─── 彼は 本当に 陽向のように 暖かく 無邪気で 愛らしい。 そんな彼に 私は 一目惚れをし 想うようになった。 まさか 私が 恋をするなど まるっきり 思ってはいなかった。 だが あの出会い‥ あの瞬間から 私の運命は 動き始めていたのかも 知れない───。 「苺〜」 「‥っ?」 「ど〜〜〜〜んっ♪」 「!!っ」 いきなり 抱き付かれた‥。 「へへっ♪ 楽しいね〜」 「ああ‥そうだな───」 本当だ。 お前のお陰だな ひなた──。 「ねぇ、お腹空いたぁ〜」 「ああ、分かった。何が食べたい‥?」 「うんとね〜」 「───────」 私は 思わず 苦笑していた。 「苺?」 「いや、すまん──」 彼は 本当に 陽向のようだ──。 前へ |次へ |
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