《MUMEI》 張り詰めた緊張感が漂う。 「理由はな…お前達のところの情報班が私のアジトに潜入して来たせいだ!」 仁王立ちして答えやがった。 「仕方ないだろう…勝つ事を先決としているんだから」 「貴様を殺す!」 と、その時、背後から人の気配がした。 「滝!大丈夫!?」 「瞳…じゃない?誰だ?」 白いトレーナーに緑のスカート。目は青だ。 瞳と似たような髪型をしている。 「私達のグループを甘く見るんじゃないわよ!」 そう言って、見事な上段蹴りを喰らわせた。 「ぐはっ!」 カルテーニにはかなり効いたようだ。 「やるじゃないか」 「滝さんを守る…それが私達の役目です」 どうして俺がそんなに重要視されるんだ? 「貴様…ゲホッ次は覚えてろよ…」 また道路の中へ消滅した。 前へ |次へ |
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