《MUMEI》
プリン
「ほ……本当に悪かったよ!」

「本当にそう思ってんのか?謝れば済むなんて甘いよ」

由自の大好物であるプリンを勝手に食べてしまった。

由自の怒りはやっぱりあっちに向けられるんだ。

「今まで以上に痛くしてやるよ」

「え!?普通のであんなに痛いのに?」

「オレ様のプリンを食うからだ。それくらい当たり前」

「こ、今度作ってやるよ!いっぱい買ってきてやるしっ」

「ダメ。オレは俊が食べたあのプリンが食べたかったんだ。他のじゃ嫌」

「どれも同じだよ」

「だから、オレは俊を食べる」

自分の屁理屈へのツッコミは完全に無視し、玄関に追い詰められていたオレは、由自を受け入れるしかなかった。

「ちょっ……やめ」

「うるさい」

由自が口をふさぐ。口で。

巻き付く舌。

何も考えられなくさせる。

「あ……こ、ここでやるの?ベッド行こうよ」

「………なんだ。最近ヤる気満々じゃん。オレに意見言うなんて珍しい。ここは俊の意見を尊重しよう」

ベッドに押し倒され、ジーパンを脱がされる。

あまりにも速い動きで抵抗する隙も無い。

「あ………っ」

オレがどうしたら感じるのか、どうされたら嫌がるのかすべてを知り尽している由自は、その知識を駆使してオレをイジめる。

「おい俊、尻を突き出せ」

「え………」

「早くしろよ」

オレはおとなしくそれに従う。オレの耳が真っ赤になってるのが鏡を見なくてもわかった。

「こ……こう?」

由自がそっと撫でてきた。

「キレイなケツしてんな。余計、汚してやりたくなる」

急に、穴に何かを突っ込まれた。

由自の指に広げられ、自分の出す液や、由自の出す液によって円滑になっていたとはいえ、すごく驚いた。

しかも、オレの中で機械的な音をたてて振動を始めた。

「ぁ、く……っ……。何…?これ……」

うねる。

どうせラブホとかにある、馬鹿馬鹿しい大人のオモチャなんだろう。ってあんなにバカにしてたのに、使ってみると案外ヤバイ。

どっから持ってきたんだ!

ひとりで感じて、ひとりで鳴いてる自分がすごく恥ずかしい。

でも両手は縛られた状態で、抵抗しようがない。

「あっ……はあああっ………っも…もう無理」

「無理じゃないよ。自分の限界に挑戦しろよ」

「……それ、こんな時にかける言葉じゃない………っ」

「強くするね」

振動が――激しくなった。

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