《MUMEI》

長沢は泣きそうな、でも凄く嬉しそうに…深く頷いた。









追い込みを駆ける様に激しく出入りされまた俺も追い詰められていく。




腰にきつく脚を絡ませそして俺も腰を揺らしてしまう。





「聖、もう、はあ、イく、はあ、イッちゃう」




「ふぁ…、ぁうン、ひぁ……、ぁっ、…俺も、俺もダメっ、ぁっ、ぁっ…」




「聖っ、ひじりっ、ぁっ、あっ……くっ、くぁっ…っ」





激しく深く強く突かれ、きつく抱きしめられた瞬間俺の躰の奥で…激しい熱さを感じた。




「…ぁっ……―――ぁっ……ン……」




全身に痙攣が走り、長沢の背中に爪を食い込ませながら俺もイッた。




初めて感じる強烈な感覚に呼吸を止めていたが、ふっと力が抜け、俺の手がバサッとシーツに崩れ落ちた。







「―――はぁ…はぁ――――……」







緩く瞑った目尻から涙がツ…と頬に流れ落ちる。





するとそれをキスですくわれ…――――





俺はゆっくりと瞼を持ち上げた。






「――― 長沢……」






幸せそうに笑う長沢に見つめられ、







―――そしてそっと…優しいキスをされた。






前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫