《MUMEI》

のび助の溝落ちに一筋の汗が流れてゆく…。



「で…でも、もし…そんな恐ろしい奴に命を狙われたら――…」



*「はい……防ぎようがありません。」


ドラミは、のび助の心配事をあっさりと肯定した。



「あわわわわ…」


のび助の顔が、恐怖に引き攣ってゆく…!



*「でも、そうさせない為にも、一刻も早くキラを捕まえる必要があるんです!」


ドラミの力強い進言は心強くもあるが、逆に、他に打つ手が見当たらないという悲壮感も漂わせていた…。



もはや、のび助は否応なしに覚悟を決めざるを得ない状況に立たされていた。

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