《MUMEI》 結婚の白紙月曜日の朝、貴士が 暗い顔で 家へ来た。 「貴士?」 「唱、兄貴の 彼女が…昨日の夜、死んだ。」 「え?死んだ?」 まさか…私のせい? 青い顔をしている 私に、貴士は 一番辛いのは 兄貴だよ、と言った。 「聡兄さんは?」 「今 彼女の 家に行ってる。」 「彼女 なんで 亡くなったの?」 「駅の階段から 落ちたらしい。打ち所が 悪くて 即死だったそうだよ。」 何故か 変な気分だ。 偶然 過ぎないだろうか? それとも 考え過ぎなのか? でも、私は 死 を望んでいない。 自習と 結婚の白紙 を願っただけだ。 貴士に 相談して 見ようか?でも…。 佐和に…? いや、二人に 嫌われたくない。 私は 悩みながら、教室へ入った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |