《MUMEI》
青い空
 翌日、日の出と共に目を覚ました二人は、簡単に身支度を整え、家を出た。
「あー、今日もいい天気だね」
背伸びをしながらミユウは空を見上げる。
 青くすっきり晴れた空は、まるで二人の再会を喜んでいるように感じられる。
隣でミライがミユウの服の端を引っ張った。
「ん?」
ミユウは笑みを浮かべて振り返る。
「ああ、そうだ。今から迎えが来るよ」
ミライは首を傾げた。
「……お父さん。覚えてる?わたしたちのお父さん」
ミライはゆっくり頷いた。
「この前、ようやく準備ができてさ。でも、行動を起こすにはちょっと一人じゃ無理だったから全部話したんだ。あいつらのやったことを全部。そしたら協力してくれるって……。おかげであと一人になったよ。わたしたちの敵」
ミライは小さく首を横に振ったが、ミユウは気付かず歩き出した。
少しの間を置いてミライは続く。
「待ち合わせしてる場所、けっこう遠いんだ。途中で車調達しなきゃね」
一人、楽しそうに笑うミユウの後ろでミライは空を見上げた。
そして何かを祈るように囁くような声で唄い始めた。

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