《MUMEI》
始まりの朝
…トントン…
まな板 の音、味噌汁の香り。
…ジュ〜ジュ〜…
卵焼きだろうか?


俺は 目を覚ました。


「おはよう ございます。」

「あ、おはよう。」

何となく 照れ臭い二人。

「もうすぐ 御飯出来ますので、待っててくださいね。」


なんか いいよな〜。
俺は シャワーを 浴びて 着替えた。


テーブルには 御飯が 並んであった。


「勝手に 台所 使わせて 頂きました。ごめんなさい。」


「いや、構わないよ。旨そうだな、いただきます。」


御飯を食べながら 今日の予定を聞く。


「デートでも するか?」

「はい」
哀ちゃんも 嬉しそうに 応える。


出掛ける 段階になって 俺の 財布が 見つからない。


「おかしいな?昨日 たしか ここに…ないな。」


ま、カードで 銀行から 下ろせば いいか?

哀ちゃんを 見ると 複雑な顔を している。


「?」


彼女は 小さく 呟いた「まさか…じゃないわよね。」


二人は 街へ 出掛けた。

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