《MUMEI》 和馬の言葉を聞いて、麗子さんが『多分今孝太頷いたわよ』と囁いた。 「二人きりになると、結構積極的なんだ」 「「どんな風に?」」 (やめてよ〜) 三人の声は聞こえなかった。 しかし、その後に和馬と孝太が『え〜!?』と驚いたから、…何か喋ったのは間違い無かった。 「…麗子並だ」 呟く孝太に、和馬と俊彦が『麗子ってベッドではどんな感じ?』と質問した。 私と琴子が麗子さんを見ると、麗子さんが緊張しているのがわかった。 「優しくて、親切で…可愛い」 「「『可愛い!?』」」 (そうなんだ) 俊彦と和馬ほどではないが、私と琴子も少し意外な感じがした。 しかし、『馬鹿』と呟く麗子さんは、可愛い感じがした。 「琴子は、まだ口はだめなんだよ。だから、胸でやる時ある」 「あぁ、大きいもんね」 数秒後… 「「わぁ!怒るな、孝太!」」 和馬と俊彦の悲鳴と、水音が響いた。 (お兄ちゃんだもんなあ…) さすがに孝太は兄として、妹のそういう話題は許せないらしい。 「あんなの、口の中に入れるなんて、絶対無理だもの…」 呟く琴子に、麗子さんと私は、声をかけられなかった。 前へ |次へ |
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