《MUMEI》

これは、母の最期ではない。


母の歴史を終わらせない様、

オレに残った人生の半分を母に感謝し続けながら生きる。


永遠になるように。


オレに出来る餞はそれぐらいしかない。


「ありがとう。」と、


この命終える最期の瞬間まで言い続けたい。


皆が思い出す度に、

母は存在し何度も生まれ変わる。


最愛なる母の、

最愛なる妹の、

親愛なる友の胸の内、

母が桜花したこの時代に、


オレ達もまた、

紛れもなく生きていたのだから。

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