《MUMEI》

痛みの世界に変貌する引き金となる。


父がオレに残したものが、


いまオレの魂を支えている。


母がオレに残したものが、


荒んだオレに勇気を与え続けている。


「信じろ」と。


母の声が聞こえる。


愛する人を信じてきたあなたの様に、

オレも運命を信じてみるよ。



オレは、


運命という言葉は、本当は好きではない。


奇跡という言葉は、もっと好きになれない。

それでも、


時には感じる事のある偶然。


オレはそれら全てを必然と思ってきた。


今は、運命でいいと思っている。


どちらにしても、切り開き、


自分の存在を塗り替えるのは、


強い信念と信じる気持ちしかないのだから。

今は、敢えて


その運命を信じてみようと思う。


それで心救われ、


世界が変わるなら。

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