《MUMEI》

顔馴染みの巡査が外で待っていてくれた。


警察車両が目の前で止まり、
オレは好意に感謝し車に乗り込む。


もう何度目だろうか?

こうして、巡査に家まで送ってもらうのは。


眼前に広がる警察署は何時になっても慣れない。


その独特の雰囲気に心は圧倒される。

それが朝でも夜でも晴れでも雲りでも、

にび色に佇むその建物はいつまでも巨大に見えた。

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