《MUMEI》

…死神――…リュークは独り言を好む…



「しかし、のび太の父親を張れと言ったかと思えば、今度は盗みを働けだと?


まったく、今度のキラは人使いが荒いな…


…まぁ…オレは人じゃないがな………フハハハハ…!」



そんな孤独な笑いに興じている間に、リュークは山間部の上空に差しかかった。



飛び出しそうなまでに見開いた眼球が、ギョロリと下界を見渡す…。



山間を流れる渓流沿いに、所々山肌が剥き出しになっている箇所があり、近くにはプレハブの小屋が建っていた。



どうやら、何らかの土木工事現場の事務所か倉庫のようだった…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫