《MUMEI》

ベッドに誘導する俊彦に、私は小声で『五回は無理だからね』と言いながら、ついていった。


「大丈夫大丈夫」


俊彦は、言いながら、私の服と下着を素早く脱がせた。


「明日は、父さん達と出かけるんだから」


ベッドに押し倒されながら、私は訴えた。


「友君、まだそんなに乗り物乗れないだろ?」


ベッドに座っている時から上半身裸だった俊彦は、私から一瞬だけ離れ、素早く自分のズボンと下着を脱ぎ捨てた。


「そ、…だけどっ!…跡もつけないで…」


「今日の蝶子はわがままだなぁ」


俊彦は、私の首筋を軽く吸っただけで唇を離した。


「隠れるとこなら…」


「だ…めぇ…」


今度は胸の上を吸い始めたので、私は抵抗した。


「…何で?」


俊彦の質問に、私は『一緒にお風呂に入るから』と答えた。


「誰と?」


「…華江さん」


「だけ…じゃないね」


俊彦は、私の顔を覗き込んだ。


(嫉妬しないって言ったし…)


私は、迷いながら、『あと、友君も』と言いかけると…


「アッ…ダッ…ン…」


俊彦は、いつも以上に強く私の肌に吸いついた。


「俺にやられたって言えばいいよ」

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