《MUMEI》 アドリブ6 日記【大輔、つらいなら言ってくれ。 どうしていつも笑っていられるんだ? どうしてそんなに強がってるんだ? 今日また大輔は村田達のイジメの集団に呼び出された。 場所は体育館倉庫。 オレは大輔を止めた。何をされるかはわからないけど、行ったらヤバイことくらいわかる。 だけど大輔は行くと言った。 大輔は、そこに待っていたアイツらに服を脱がされ、エロ本を見せられて本当に勃たないのかを観察された。 大輔が抵抗したのは最初だけで、後はもうあきらめたようにじっとしていた。 白い肌。 長い脚。 美しい顔。 何を血迷ったのか、そいつらは大輔を犯そうとし始めた。 この時大輔は本気の抵抗を見せた。 隠れていたオレは、ここでようやく飛び出すことができた。 くもの子を散らすようにアイツらは逃げ、大輔は静かに泣いていた。 だから……行くなって言ったろ。 大輔は小さくオレに言った。 『見るな……オレを見るな………』 何のことかわからなかった。……最初は。 そこでやっと大輔のアレが勃っていることに気付いた。 やるせない。 イジメをしていたヤツらの中には、大輔が好きだった村田もいたんだった。 まだ好きなんだろうか? オレにはどうすることもできないのか? 大輔、頼れよ。このオレを】 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |