《MUMEI》

「はぁ……あっ……―――ン…、…―――
ッ…――ン、…ぁ…」

持ち上がった太股の下に手をつき、正常位で繋がるのが一番好きだ。




それは、はっきりと裕斗の表情が見れ、綺麗な肌も見れるから。




裕斗は俺の肩に緩く掴まり眼を軽く瞑っている。




お互いにイく為だけの刺激の強い派手なセックスも良いが、
のんびりとこうして
ゆっくり繋がっているのも最高にいい。

「キモチい…、ぁ…。―――はっ…ぁ…――ンッー……」



「俺は一日中裕斗とずーっとこうしててーな…、そしたらお互い溶けて同化できっかもなー」

「そしたら、――ぁ……、一緒に…、ずっと…、ずっといられるね…」




「――――そうだな…」




裕斗が女だったらって、いつも考えてしまう。





こいつが女だったら、勿論堂々と手を繋いで歩けるし、




…法的なけじめも…つける事ができる。




――しかし、そんな事でこだわるのはもう止めにしようと思う。




だってこだわりなんか棄てた瞬間、手なんか簡単に繋ぐ事が出来る訳だし、




法的な事なんざ人間社会の中での薄っペらい紙切れ一枚の事でしかねえ。






「――本当に一緒に…、ならないか?」


「…ぁっ……ん…な…に?」



「ちゃんと責任取りてえなって…、…お前の人生…俺にくれないか?」

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