《MUMEI》

紫吾は塁羅の反応に、黙って見てから呟いた。


『別に長かろうが、短ろうがどっちでも良くね?』


「いやいや、短い方が頭洗う時楽だぞ。まぁあんま短すぎても嫌だな。坊主に近いとか。」


『綺嘉、意外と坊主とか似合うかもな。スキンヘッドとか。』


「似合わない!スキンヘッドなんて、ただハゲじゃねぇかよ。」


『いやスキンヘッドとハゲを一緒にしてはならない。ハゲはもう時遅しなんだ。手遅れなんだ。』

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