《MUMEI》 桜花は、度々 姿を 消すように なった。 「冬風? 母上は どうなさったのだ?余程悪い病に なったのか?」 風花は 不安げに 聞いてくる。 「なあ、風花。母上の病を 治せるやも知れぬ 秘薬が あれば 探しに行くか?」 冬風の問いに 瞳を輝かせて、 「何処に あるのだ? 母上が 元気に なるのじゃな?」 と 答える。 「遠い鬼の里じゃ。行けるか?」 「うん、俺が 母上を助けるんだ。冬風、連れて行ってくれ!」 冬風は 真剣な顔の 風花を 見つめ 頷いた。 …桜花、これで いいのだな? 桜花の櫻を 見つめながら そっと 呟く。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |