《MUMEI》




裕斗をイかせただけで俺はさすがに中折れした。




まあさすがに明け方までヤってたし?。




寝室からまた他に繋がる襖があり、そこを開けると板間の脱衣所になっていた。
そしてその奥に一般家庭より一回り大きめな総桧の風呂があって。






「熱いのがキモチいいね」



ろくすっぽ湯船につからず裕斗は、太めの縁に座りながら脚を緩く湯の中で動かしている。



「キモチいいならもっと入れば、総桧風呂なんざなかなか入れねーぞ、
――あ〜香りが良い!!」



バシャバシャ湯を顔にかけてゴシゴシしながら、これってやっぱオッサン的行動なのかな〜とか思ってしまったが、キモチいいからオッサンでもいいやと俺はオッサンであることを素直に自覚する事にした。









窓を見るとすっかり夕方になっている。




まあここに着いたのも2時近かったから当たり前と言えば当たり前なのだが。





「なあ、ゆうちゃん小腹空かね〜か?やっぱきしめん食ってこうぜ?」



「う〜ん、一応明日仕事だからなあ…、気持ち的に飯はもう少し戻ってからにしたいかも…」



「そうか〜、まあきしめんは土産用でも買ってけばいいか…」




それから俺達は早々に風呂を出て、身支度を整えた。

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