《MUMEI》

「よし。」


今日は久々ゆっくり寝れたな。


昼に起きて練習。


今まで春休みなのに早起きしてたんだな。


考えらんね〜よ。


「おっす。」


「おっす。」


ヤマを迎えに。


「どうよ奴等は?」


「ダメだね。いっぱいしごいてやりたいとこだけど、昨日試合だったしね。どんな練習するかは考えてないんだ。」


「オーバーワークはキツいからな。」


「人数少ないからケガは致命的だしね。バランスが難しいよ。」


そんな話をしているうちに赤高についた。


「ちわっす。」


「お〜っす。始められる?」


「大丈夫ですよ!!」


「おけ。じゃあ…」


「ランニングすか?」


「ん〜…、そうだな。今日はストレッチからで。」


筋肉を休ませることも大切。だけど、そんなこと言ってる余裕がないことも事実。


やっぱバランス難しいわ。


「ストレッチならもうやりましたよ。」


「え?」


「準備運動の後、ずっとストレッチやってたんで。」


(…わかってんじゃん。)


「やっぱランニングすか?」


「いや、今日はまず…」


久しぶりにあれやるか。


「ボール鬼やろうか。」


「ボール鬼!!懐かしい!!」


「だしょ?僕たちも参加しよっか?」


「いいね!!翔太もやるっしょ?」


「…なんでしたっけ?」


「え?もしかしてお前ら知らないの?」


「…ちょっとわかんないす。」


「てことはユキヒロも知らない?」


「…はい。」


「マジで?…しょうがない。ルール説明するから皆集めて。」

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