《MUMEI》 「おれ、お前のこと、好きだ」 今度は、はっきりと聞こえた言葉。 でも、神崎が横顔のまま言うから あたしに言ってるのかさえ、分からなくなってきた。 「…じゃ」 頭がぐるぐるになってるあたしを放ったらかしにして、 神崎は教室を出て行ってしまった。 え?? ―え、 『すき』って… 『好き』!? ―…神崎が、あたしを!? 前へ |次へ |
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