《MUMEI》 …そうだ。 そうだあのとき、 神崎は、笑ったんだ。 あたしに、微笑んだんだ。 あの笑顔を思い出した途端、 神崎の、呟くような『好きだよ』が蘇ってきた。 誰かにいきなり頬を引っ叩かれたような衝撃が襲ってきて、 あたしは、椅子から立ち上がった。 「マキー!写真撮ろー!!」 駆け寄ってくる友達に、 「ごめん、あとで!!」 そう言って、 あたしは、教室を走り出た。 前へ |次へ |
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