《MUMEI》 「…さっきのさ、」 神崎に問いかける。 「あたしに言ったんだよね??」 黙ったまま頷く神崎。 「…『好き』って」 あたしが言うと、 神崎は、静かに顔を上げた。 怒ったような、何だか泣きそうなその顔は、 真っ赤に染まっていた。 それでも神崎は、あたしの目を見据えて、 「好きだ」 もう一度、言った。 あたしの心臓が、大きく跳ねた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |