《MUMEI》 「はい…。キラは、ドラえもんから四次元ポケットを奪ったことで、その野望を現実に近づけた…。 …だが、同時に同じ力を持つ存在を疎ましく思う筈なのです。」 「…それは……私が持ってる秘密道具をキラが恐れているという事…?」 「そうです。……この場合、あなた方兄妹が持っている何か… …おそらく秘密道具の一つと考えるのが自然でしょう。」 「私達が持ってる秘密道具…? …いったい何かしら…?」 ドラミは、お腹の四次元ポケットを撫でる。 「僕が知る由も無い何かですよ…。」 ニアは当たり前のことを鼻でせせら笑うように言った。 いちいち鼻につく受け答えにドラミの苛立ちが募ってゆく――…。 前へ |次へ |
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