《MUMEI》
そして佐伯の一番のお気に入りが終わり
「実はさ、先週出たやつ買ったんだ」
「うへえ!あれか?女子高生ハルヒィス!!」
「そ〜っ!」
佐伯の眼、ダイヤモンドみたいにキラキラ光っている!
きっと俺も負けない位光輝いている!
「先に出せよ〜もう聖ちゃんめっちゃイケズだわ〜」
「ふふっ!いきなりメインじゃ〜興奮しねーべ?は〜ドキドキムラムラする〜っ!!」
――そして上映会第2段が始まった。
しかし…
――これってば……これってば…。
俺はそっと佐伯を見る…。
――やっぱり…。
さっきとはうって変わり顔を真っ赤に染め、うつ向いてしまっている…。
『ああ〜!イタァイ!オシリイタァ〜イ!』
『痛がってる割りにはマ〇コ濡れ濡れだぜ』
――女子高生のハルヒィスが…びっくりする位長沢似の男優に無理矢理…アナ〇をガンガンに犯されだした。
つか、前々から思ってたんだけどハルヒィスってどことなく佐伯に似ている感じがする。
えっと…、顔じゃなくて雰囲気がね。
笑い方とか仕草がさ…。
しかもオープニング、突然ハルヒィスの家に相談があるって来た男子高生に無理矢理押し倒されるとこから始まった。
佐伯に長沢との経緯をなまじっか聞いていたしもしかしたら自分の事とだぶったんじゃないかって俺は勝手に勘繰った。
『キモチイイ〜っ!〇〇〇よりイイ〜〜っつ!!』
『〇〇〇よりきつくてしまるぜっ!!』
――ハルヒィスイった。
男優イった。
―――今回のもエロ凄かった…。
ア〇ルか…ア〇ル……。
「――ア〇ルってそんなにキモチ良いんだ…」
――はっ!!
……心の呟きを…声に出してしまった……。
「さえ…き?……!!」
恐る恐る佐伯を見ると。
な…なんてせつなげなんだ!!
佐伯は突然立ち上がり勢い良くベッドにばふっとダイブした。
――もしかして…男優じゃねーでハルヒィスに…感情移入しちゃったのか??
――!!
…まさか…!
だ、抱かれたくなった…とか……?。
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