《MUMEI》

*+*




「来てくれたんだ──」

「約束は、ちゃんと守らなきゃね」

ボクが言うと

希は

小さく笑って

夜空を

見上げた。

「ねぇ、彗──」

「ん?」

「不思議だね、何か」

「不思議‥?」

「だって──遠い、遠い向こうにキミはいるのに、離れ離れになっても、またこうして出逢えたのは本当に不思議だなぁ‥って、あたし思うんだ」

「ボクはね、こう思ってる。ボク達が再会出来たのは、偶然じゃない‥って」

「ぇ‥?」

「離れ離れになっても、また必ず、ボク達は出逢える。そうじゃない?」




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