《MUMEI》 *+* 「うん、そうだね──」 「そうだよ、きっと」 そしたら 希は また 小さく笑った。 「彗って──何か凄いね」 「?」 「何かさ、凄いなぁ‥って」 「希──前より笑うようになったね」 「え、そう‥?」 「うん。今の希は、前より笑うようになってる」 「ふふっ、彗のお陰だよ、それは」 「ボク‥?」 「彗の為に笑顔でいよう‥そう決めたから、だからあたしは笑っていられる」 「そっか───」 何だか 嬉しいな‥。 *+* 前へ |次へ |
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