《MUMEI》

*+*




「ねぇ希‥ボクね──」

「───────」

「希‥?」

希は

ボクに

寄り掛かって

目を閉じてる。

寝ちゃったのかな‥。

「彗───‥」

「っ?」

寝言‥?

「彗‥‥‥‥」

「希‥?」

「‥‥‥大好き‥‥‥」

「‥‥‥ぇ」

「ずっと‥‥‥」

「ボクもだよ──」

もう

寝息を立ててる

希に‥‥

ボクは

そっと

囁いた。




*+*

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