《MUMEI》 悪意「おい、大丈夫か?」 ガタガタと震える 私を見て 貴士が 声をかけてきた。 「貴士、私…どうしたら…」 「とにかく、保健室に、真っ青だぞ!唱。」 貴士に 連れられて、保健室へ向かう私に、悪意に満ちた 声が聞こえる。 「なあ、高崎じゃん、アイツの言った通り、相原が醜い姿に なったよな〜。」 「なんか 怖いよな〜、やっぱ 呪いとかかな?」 「え〜魔女って事?」 「人殺し?クスクス…」 「馬鹿、殺されっぞ!」 「醜い姿になっちゃえ〜!なんてな。」 冷たい視線や冷笑…。醜い人間に 吐き気がする。 誰かが、投げた空き缶が、背中に当たる。 貴士が 怒鳴る。 「お前ら、ふざけんなよ。いい加減な噂流すな!」 私は、貴士は 私の話を聞いても 庇ってくれるだろうか?と ボンヤリ 考えていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |