《MUMEI》 練習は短く感じた。 今日は上手くいった。 シュートもパスも上手くいったけど、フェイントとか、そういう細かいプレーも上手くいった。 「お疲れした〜。」 「お疲れさ〜ん。」 恒例となった練習後のだべり。 僕とヤマトと翔太と水川。がいつものメンツ。 でも今日は珍しく先輩たちもいた。 「ど〜よ?コーチ業?」 水川が聞く。 水川だけじゃなく先輩も興味があったらしい。 「まぁまぁだね。僕は。」 「僕は?」 「うん。僕は意外にコーチ向いてるかも。」 「クロさんは確かに凄いすよ。」 「クロ新派だな。お前は。」 「つ〜か水川さ。手伝ってくんないの?」 「う〜ん。呼んでくれたら行ってもいいけど。」 「来いよ!!アクティブに来いよそこは!!」 「何でよ?」 「お前が勧めたんだろ〜よ。」 「あ、そうだね。でもキーパー行っても教えることなくね?」 「いやいや、そこはウチの村木くんに指導お願いしますよ〜。」 「村木…ね。わかった。行ってみるわ。」 「…?」 (村木に興味持ってんのかな?) 「まぁ頑張ってんだねクロも。」 「そうすよ〜!!春休み献上してますからね!!」 「試合とかしてんの?」 「あ〜…、それがですね…」 前へ |次へ |
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