《MUMEI》

「東洋的な姿のキミも、とても美しいよ…」

ホテルボーイの彼を壁に押しつけながら、その肩を撫でた。

「ぅわ…ぁっ///」

その怯えた表情が何とも言えないくらい官能的だった。

目尻に溜まった涙にキスをすると、肩を撫でていた手を背中に廻しながらその細身な身体を撫でていった。

「ぅ…ふぅぅ…ι」

怖がって固くなってしまったその不機嫌そうな唇に、チュッと優しくキスをした。

= = = = = = = = = = = = =

「……………ん…///」

されるがまま、そっと目を閉じて頭の中がくすぐられるような感覚にうっとりとしてしまう…。

「っ…あ!!」

ふと、我にかえり、真っ赤な顔で自分の口を押さえた。

「なっ……/////っ…だからって、どうしてボクにキスするんですかっ!!」

= = = = = = = = = = = = = = = =

「どうしてって…理由がいるのかい」
「あ…当たり前です!何で、き…キスされなきゃいけないんですか!」

彼は自分に起こっている事を頭で処理しきれないのか、泣きそうな顔で俺を見上げていた。

緊張しているのか、それとも怯えているのか…その唇は冷たかった。

「キミの事が気になって、一度で良いから抱きしめて…キスして…愛してみたい、と思ったんだ…」

ほっそりとして形の良い頬に手を滑らせていく。

表面はひんやりと冷たいが、その皮膚の奥からはほんのりと温かな体温が伝わってきていた。

「私の事、格好いいって言ってくれたろ♪」
「あ、あれは男の人として格好いいって意味で…別に好きだとかそんなんじゃ///」

彼の背中に廻した手を下に滑らせていく。

「あっ…ゃ…」

戸惑う彼の足下に膝まづくと、まだ大人になりきれていない幼さの残る手にキスをして、両手で優しく包み込んだ。

「私も…一目見て…キミの事が忘れられなくなったんだ…」

そう言って包み込んだ手に力を込める。

「キミの事、愛させてくれないか…」
  

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