《MUMEI》 職場恋愛の辛いとこ…。 ケンカして…しばらく時間を空けたい時も必ず、翌日には会わなくてはならない。 周りには秘密の関係だからいつも通り、接しなくてはならない…。 …なんて よく友達に相談されたけど、まさか私が同じ目に合うなんて……。 “はぁ〜。” 朝から挨拶以外、話してないよ…。 ちゃんと昨日の事…説明して謝りたいなぁ……。 私は、お昼休みに吉沢さんにメールを打った…。 ┏━━━━━━━━━┓ ┃昨日のこと、会って┃ ┃ちゃんと謝りたい。┃ ┃今日、家で待ってま┃ ┃す。 咲良 ┃ ┗━━━━━━━━━┛ すぐ返信がきた。 ┏━━━━━━━━━┓ ┃今日は部長に飲みに┃ ┃誘われてるから、行┃ ┃けない。 ごめん。┃ ┗━━━━━━━━━┛ “……………。” やっぱり避けられてる…。 このまま終わらせたいのかなぁ…吉沢さん。 はぁ〜。 ―翌日― 朝礼前から部長の機嫌はかなり良さそうだった。 (部長) 『みんなおはよう。 今日は皆さんに嬉しいニュースがある。 実は…吉沢くんの奥さんがご懐妊だそうだ。』 (従業員一同) 『おぉ〜おめでとう。』 『うそ〜?おめでとうございます。』 『まじかよ?先、越された〜。』 (部長) 『それにしても、吉沢くんも水臭いぞ。昨日、飲みに行って聞いて驚いたぞ。 え〜という訳だから、うちの課からも何かお祝いをしないといかんな〜! あははっ〜!』 照れくさそうに笑う吉沢さんとチラッと目が合った。 途端に気まずそうな顔に変わった…。 “何よ!?さっきまで、みんなに祝福されて、嬉しそうな顔してたくせに…。” もういいや!! 私から吉沢さんに連絡を取るのは止めた…。 当然のように吉沢さんからの電話・メールも無かった…。 ―週末― 暇だ〜!!! 最近は、ずっと吉沢さん一色だったからな…。 …電話してみようかな? ……………って 吉沢さん今、奥さんとこ行ってんじゃん!!! …忘れてた。 あ゛〜!! う゛〜!! こうなったら…気分転換に部屋の大掃除だ!! よしっ! 私は、窓を全開に開け、大掃除を始めた…。 ―3時間後― はぁ…はぁ…はぁ…。 私は、気が狂ったように動き回った為、疲れて部屋の真ん中に倒れこんだ。 疲れた〜!! 部屋もピカピカになって生まれ変わったみたい! はぁ〜気持ちいい!! 大の字に寝転がって、目を瞑る…。 風が気持ちいい…。 目を瞑ってるのに、太陽がとても眩しい…。 雑音もなくて、いつもの家とは思えない…。 あ〜嫌な事、全部忘れられそう…。 こんな日があっても、いいのかもな……。 穏やかな気持ちのまま、私はウトウトと眠りについた…。 …はずだったのに。 ガガガガガガガッ! ピーピーピー! ガチャン!バンバンッ! 何の音!? 外から聞こえた大きな音に驚いて、私は飛び起きた…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |