《MUMEI》

コンビニで弁当を買って会社で食べる。

出勤時間まで時間があり、控え室でバイク雑誌を見ながら食べていると

ノックと共に後輩が入って来た。

「おはようございます」

「おぅ、おはよう
昼飯か?」

「はい。
チーフ、あと、半月ですねぇ…」

俺は、今月一杯で退職する事になっていた。

「おぅ、俺のあとは、お前に任せたぞ」

「ムリですよぉ…
やっぱり考え直しません?(笑)」

「イヤだね(笑)
俺には、これから楽しいバイクライフが待っとるもんなぁ…」

「羨ましいなぁ…
俺も辞めようかなぁ… サービス残業ばかりで給料上がらんし…
ヒラは手当ても無いですからねぇ(泣)」

「バカか?お前入って三年やろ?
これからやって(笑)
頑張って成績上げたら手当ても付くぞ!

辞めるんなら仕事覚えてから辞めろ。
そしたら、俺が引き抜いてやるよ(笑)」

「絶対ですよ?約束ですよ?(笑)」

「だから、お前次第でなっ!(笑)」

「はい(苦笑)」

その後、仕事中も12Rの事ばかりが気になっていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫