《MUMEI》
▽
マネージャーは本当に直ぐに来た。
あんまり早いんでびっくりしてたら世田谷に住んでいると聞き、納得した。
二子玉川から世田谷は近い。
▽
マネージャーは医師に自分は東京での親代わりである事を伝え、今の状況を聞く為に二人別室へと消えて行った。
▽
その間俺は惇の手を握りしめながら、早く目が覚めて欲しいと…
惇の状況がたいしたことない様、切に願いながら、マネージャーが戻って来るのを待っていた。
▽
マネージャーは15分程で戻ってきた。
マネージャー…の平山さんは戻ってくるなり俺の隣にパイプ椅子を持ってきて腰を下ろした。
▽
『――潮君と惇はどの程度仲良いんだい?』
『――多分、俺と惇の関係は…平山さんの想像通りです…』
仕事終わって真っ直ぐ当たり前の様に俺のマンションに送ってくる位だ。
――多分…知っているかなと思い、俺はそういった言いかたをした。
『――うん、そっか…分かってたけど一応潮君の口から聞きたかったから、――うん…』
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫