《MUMEI》 ―――…その時…。 「英才さん!これは何の音かしら!?」 少年の母親が轟音に驚き、慌ただしく二階に駆け上がってきた。 この少年のファーストネームは『英才』……苗字を『出来杉』という――…。 英才は、母親が部屋に入って来るまで、轟音に気付かない振りをして教科書を眺めていた。 「え!?…どーしたの、ママ?」 彼はイヤホンを耳穴から引き抜くと、白々しく問い返す。 「やだ、気付いてなかったの!? いま地鳴りみたいな音がしたのよ!」 前へ |次へ |
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