《MUMEI》
狂喜の笑い雲より高く
「いやあ〜あの後は大変だったねぇ?まさかの暴走だったよ、コッチの神力や魔力無意味だし♪」

「元凶はおまえじゃネェか!わざわざ爆弾のボタン叩き割るような真似しやがって…」

「大丈夫だよ!」

「なにがだ?」

「あの後ちゃんと抑え込んだからね!まあ反動で滅茶苦茶ねじれた優等生が出来たけど…」

「お前…ホントに神かよ…?」

シギは呆れたように呟いた。
あの後、激高した死鬼を神力を使い、身体ではなく、
"精神"を逆方向に弄くって全くの別人を作り上げてしまった静負は優しく場違いに微笑みながら、

「いやあ、でもあのままだったら軽く200ぐらいの人が重傷or死亡が確定してたからねぇ、ま!結果的には良かったんだよ!だから笑おう!!笑えば皆HAPPY!なexcitingなsupersmileさ!!」

「コイツを神にした奴はきっと狂っていたんだな。」

シギはやはり魔王に似付かわしくない相手を思いやり嘆く行動をしながら、同時に先代の神に喧嘩を売るような言葉を呟きながら、またゆっくりと画面に目を戻した。

新しく何かがプラスされている画面を覗きながら。

横ではいまだに静負が棒読み口調で高笑いを続けていた。

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

「…………………ウルセェ…やっぱりコイツ神になってないだろ…」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫