《MUMEI》

「……あ、だめぇっ!」

伸びちゃう……!
一瞬にして目の前が真っ暗になる。
ま、睫毛が50センチ程発毛した。


「へえ、本当に伸びた。」

氷室君は首から手を離そうとしない。

親指入ってる、オちる……

「イ゛ッ!」

睫毛を一本抜かれた。
手は離れたが喉が潰れたかと思った。
息が出来ない……。
尋常でないくらいに肺が膨らむ、脳震盪起こすスレスレまで絞められた。

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