《MUMEI》 「……言わないでいてやろうか?」 氷室君の疑問詞は恐喝にしか聞こえない。 「……はひ。」 そう言っているのに。 「返事は“はい”だろう。」 必死に頼み込んでいるのに首を絞めてきたのはそっちだろう。 「はい」 怖すぎてつい、言い直してしまった。 それに満足したのか、氷室君はどっかの大量虐殺した皇帝みたいに冷笑した。 「明石、今この瞬間からお前は俺のペットだ。」 ペット…………? 「返事は?」 「……はい?」 言われるがまま、返事をする。 前へ |次へ |
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