《MUMEI》 Wieviel Entfernung ist nach er?あなたとWieviel Entfernung ist nach er? あなたとの距離はどれくらい? - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - もらったメモ紙を眺めつつ、アパートの自室のベッドに寝転がっていた。 (…なんか… マンガとか、ドラマみたいだったな…////) 見た目と同じ綺麗な字、それに…。 克哉さんってあれでハーフだったのか…。 髪がブロンドだったからかな…まるっきり外国人とか思うぐらい、彫りも深くて逞しくてカッコよかったな…。 「……ぁ!」 ホテルに泊まってるって事は、きっと日本には住んでないんだ…。 ダメだダメだ、日本と海外。 これ以上を望むには…住む世界が違い過ぎる。 「克哉さんじゃなくて、エドワードさん…かな」 外国人の名前ってよく分からないから、どう呼んでいいか分からないな…。 …もう、呼ぶことは無いのか。 代わりのバイトも今日だけで終わりだったから、もう会う事なんてないんだよね…。 (…でも……もう一度逢いたい…) 「克哉…さん…///」 = = = = = = = = = = = = = = = = 彼と別れてからというもの、それから電話が掛かって来なかった。 「にいちゃ、どうしたの?」 はるかと武君は先に食事を済ませて、近くの公園に遊びに行ってしまったらしい。 遅起きなかなたが口の周りをケチャップだらけにしていたのでその口の周りを拭うと、また携帯の画面を眺めた。 「…日本で…使えないのか…コレは」 「昨日、俺からにいちゃに掛けたから通じてるよね?」 「……」 (彼はシャイだから掛けてこないのか…それとも…) ホテルのフロントに行くと、昨日俺の部屋にルームサービスを持ってきてくれた彼の事を問い合わせてみたが、誰も分かるスタッフがいなかった。 ココで働いてるんじゃないのか?と、言ってみたがココのスタッフに”賀川あきら”という人物は居ないという話だった。 …なら、俺が見たのは夢か幻だったのか? 前へ |次へ |
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