《MUMEI》
可哀想なミダイさん
暫くすると…


ドガッドガッ…
「わたしミダイよ、入れておくれ。」


ドアの 隙間から 見える髪の毛は、傷んで 白髪まじりの 髪の毛です。


「あ、ミダイさんだ。」


「ちょっと まて。」


「手を 見せてください。」


ドアの隙間から 差し出された手は 白雪のような肌の 美しい手 でした。


タヌキ達は 声を揃えて言いました。
「ウソツキ、ミダイさんは 真っ黒な シワクチャの ザラザラの手なんだよ。」

…ミダイさんの手って(泣)


さっきから ミダイさん、凄い 言われようです。可哀想になってきました。


…タヌキ達、ミダイさんの事 好きなんだよね?…


「うん、大好きだよ。」
タヌキ達は 年増好みでした。やれやれ…。

ドアの外の人物は、回し蹴りをして、帰って行きました。

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