《MUMEI》
白雪姫
暫くして…


ドガッドガッ…
「わたしミダイよ、入れておくれ。」


ドアの隙間から 見える髪の毛は 傷んで白髪まじり。


ドアの隙間から 差し出された手は 真っ黒なシワクチャのザラザラの手でした。


タヌキ達は 声を揃えて言いました。


「ミダイさん、おかえりなさ〜い。」


キイィィ…
ドアが開きます。惨劇の幕開けです。


「タヌキ〜!!」
入って来たのは、勿論あの、黄泉の国の白雪姫。


「ギャア〜〜!!」
逃げ惑う 七匹のタヌキ達…


一匹、また一匹と 捕まって 食べられます。丸のみです、白雪姫、もはや 人間技では 有りません。


不思議な事に、タヌキが、一匹消える度に、光る玉が、飛んで行きました。


大時計の中に 隠れていた、タヌキくんだけ助かりました。


6匹のタヌキを 丸のみした 白雪姫は 満足そうに 帰って行きました。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫