《MUMEI》

「だから、もう、我慢できない」


「え?」


ドサッ


俊彦は私を押し倒し


ギシッ


ベッドに上がり、私の体を跨いだ。


「ちょ、ちょっと!
私…帰らないと…」


「咲子さんの了解得てるから、大丈夫」


俊彦の顔が近付いてくる。

「お風呂、入ってないし」

私は俊彦の口を手で塞いだ。


ペロリッ


「…っ…」


俊彦は私の手の平を舐めた。


そして、優しく手首を掴んできた。


「大丈夫。…美味しいよ。
それとも、今の俺は、汚いから嫌?」


(そんな綺麗な顔で言わないでほしい)


私は首を横に振るしかなかった。


「じゃあ…」


「でも、ダメ…明日から仕事だよ」


私の言葉に俊彦は悲しげな顔をした。


「どうしても、…ダメ?」

(う…)


俊彦は、ジッと見つめながら、私の返事を待っていた。


「キスだけとか…」


「無理。止まらない。この唇に触れたら…」


そう言って、俊彦は自分の手の平を私の唇の上にかざした。


「首筋に、鎖骨に、胸に…」


俊彦は、手の平を少しずつ移動させながら、ジッと私の体を見つめる。


(何か…変)


私はそれだけなのにドキドキしていた

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