《MUMEI》

「可愛い足に、細い足首に、最高にバランスのいい、ふくらはぎと太ももに…」

「…恥ずかしいから、言わないで」


「ヤだ。全部、言う。
それから、俺を受け入れるここも…」


「やめっ…」


俊彦がスカートの中に手を入れてきたから、私は慌てた。


「蝶子…したくならない?」


「…ならない」


真っ赤になる私に向かって俊彦は『嘘』と言った。


「嘘なんか…」


「じゃあ、このまま何もしないで本当に寝れるの?」

「お風呂入って、…寝る。だから、退いて」


「濡れてるくせに」


「!」


次の瞬間。


俊彦は強引に唇を重ね、同時にまたスカートの中に手を入れてきた。


「ンッ…ッ…」


下着の上から指で刺激を加えてくる。


(ヤだっ…)


下着が濡れていくのがわかり、私は恥ずかしくなり、涙が浮かんできた。


「ほら、体は正直だ」


「だって…明日から…っ…」


「そんなに泣かないでよ、いじめたいわけじゃなくて…
いっぱい、優しくしたいだけなんだ。
愛したいだけなんだ」


俊彦は私の涙を舐め、頬に優しく何度もキスをしてきた。


「…あんまりいっぱいは、…ダメよ?」

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