《MUMEI》 「ピーッ!!」 再び赤高ボール。 「さっきのは奇襲ですかね?」 話しかけてくるマネージャー。 今日はやたら話し掛けてくるな… 「…いや、暴走じゃない?」 クロはサイドとして、自分なりに役割を考えていた。 点を取るべき場面も必要。 だが、点に繋がるプレーをすること。 それが本来サイドのあるべき姿なのではないかと。 もちろん、これは考え方の違いであって正しい答えなどないのかもしれない。 しかし、今の八嶋のプレーは理解に苦しんだ。 「1本行きましょう!!」 と椎名。 パス回しからユキヒロへ。 ズラしからの1対1。 突破。 そしてシュート。 「ガンッ!!」 ボールはゴールポストに当たった。 「ルーズボール!!」 偶然だが、城南の2枚目がいい位置にいた。 「こっちだ!!」 速攻。 走っていたのは八嶋だ。 「日高!?何してる!?」 日高は八嶋のはるか後ろを走っている。 八嶋の独走。 そして八嶋のシュートが… 「ナイッシュー!!」 決まった。 1対2。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |